こんにちは、『今日も、ねぐら』です。
いつもねぐらブログをご覧いただきありがとうございます。
皆さまは、『虹の橋』のお話(ポエム)をご存知ですか?
作者は不詳ですが、いつの日か愛する動物たちと別れても、『虹の橋』で再び出会い、共に天国へ歩いてゆくという物語です。
私も何度も経験したことのある家族とのお別れ…
本当につらいことですね。
先日、私の知り合いの方が18年一緒に暮らしたネコちゃんを亡くし、「ペットロス」でつらい毎日を過ごしているとお聞きし、この『虹の橋』を紹介させてもらいました。
(著作権フリー画)
「虹の橋」とは…
虹の橋は1980年~1992年間の間に作られた作者不明の物語であり、元々はアメリカ等で知られていたお話ですが、現在では様々な言語で翻訳されて世界中に広がっています。
3部構成になりますので、長文になります。
お時間のある時にゆっくり読んでいただけたら幸いです。
天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、死ぬとそこへ行くのです。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
食べ物も水もたっぷりあって、お日さまはふりそそぎ、みんな暖かくて幸せなのです。
病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、傷ついていたり不自由な体になっていた子も、元の体を取り戻すのです。
動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
まるで過ぎた日の夢のように…
みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての大切な誰かさん、残してきてしまった誰かさんが、ここにいない寂しさのこと…
そんな、ある日・・
その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。
突然その子はみんなから離れ、草原の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、あなたの両手は愛する友を優しく抱きしめます。
そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。
それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです…
(著作権フリー画)
けれど、動物たちの中には、様子の違う子もいます。
打ちのめされ、飢え、苦しみ、誰にも愛されることのなかった子たちです。
仲間たちが1匹また1匹と、それぞれの特別な誰かさんと再会し、橋を渡っていくのを、うらやましげに眺めているのです。
この子たちには、大切な誰かさんなどいないのです。
地上にある間、そんな人は現れなかったのです。
でもある日、彼らが遊んでいると、橋へと続く道の傍らに、誰かが立っているのに気づきます。
生きている間、彼は動物と暮したことがありませんでした。
そして彼は、打ちのめされ、飢え、苦しみ、誰にも愛されなかったのです。
ぽつんとたたずむ彼に、愛されたことのない動物が近づいていきます。
どうして彼はひとりぼっちなんだろうと、不思議に思って。
愛されたことのない者同士が近づくと、そこに奇跡が生まれるのです。
地上では巡りあうことができなかった、大切な誰かさんと、その愛する友として。
今ついに、この「虹の橋」のたもとで、ふたつの魂は出会い、苦痛も悲しみも消えて、友は一緒になるのです。
彼らは共に「虹の橋」を渡って行き、二度と別れることはないのです。
こんな風に、幸せと愛の奇跡に満ちている、「虹の橋」の入り口に、「雨降り地区」と呼ばれる場所があります。
そこではいつもシトシトと冷たい雨が降り、動物達は寒さに震え、悲しみに打ちひしがれています。
そう、ここに降る雨は、残して来てしまった誰かさん、大切な誰かさんの流す涙なのです。
大抵の子は半年もしないうちに、暖かい日差しの中に駆け出して、仲間と戯れ、遊び、楽しく暮らす事ができます。
ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも…
でも、1年経っても2年経っても、ずっと「雨降り地区」から出て行かない子達もいるのです。
地上に残して来てしまった、大切な誰かさんがずっと悲しんでいるので、とてもじゃないけれど、みんなと楽しく遊ぶ気になれないのです。
地上に残して来た誰かさんと同じ辛い想いをして、同じ悲しみに凍えているのです。
死は全てを奪い去ってしまうものではありません。
同じ時を過ごし、同じ楽しみを分かち合い、愛し合った記憶は、あなたの心から、永遠に消え去る事はないのです。
地上にいる大切な誰かさん達の、幸せと愛に満ちた想い出こそが、「虹の橋」を創りあげているのです。
ですからどうか、別れの悲しみだけに囚われないでください。
彼らはあなたを幸せにする為に、神様からつかわされたのです。
そして、何よりも大事な事を、伝えにやって来たのです。
命の儚さと愛しさを。
束の間の温もりに感じる、慈悲の心の尊さを。
その短い生涯の全てを以って、教えてくれるのです。
癒える事のない悲しみだけを、残しに来るのではありません。
思い出してください。
動物達が残して行ってくれた、形にも、言葉にもできない、様々な宝物を。
それでも悲しくなったら、目を閉じてみてください。
「虹の橋」にいる、彼らの姿が見えるはずです。
信じる心のその中に、必ずその場所はあるのですから…
私がこの『虹の橋』のお話を初めて知ったのはもう10年近く前のことになりますが、不覚にも毎回涙してしまいます。
メルヘンではありますが、動物と人間のやさしさに満ち溢れているお話ですよね。
いつか訪れる、愛する動物との別れや悲しみに光をあてて、つらい心をきっと癒やしてくれるはずです。
この『虹の橋』はお空にあるのかもしれないし、私たちの心の中にあるのかもしれませんね。
『今日も、ねぐら』
長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。